2015年10月 Real Funk降臨。Steve Arrington ライブ

Posted by Richard Category: Musician

Steve Arrington (スティーブ・アーリントン) 初来日公演 @ Billboard Live Tokyo。
2015/10/20(火) – 2015/10/21(水) にビルボード東京でのSteve Arringtonのライブを観てきた。
Real Funk Live Show!久しぶりに本物のファンクを体感!素晴らしい時間だった。

OHIOのファンクバンド、SLAVE。アルバム「Show Time」を聴いた時から、赤坂ムゲンでSLAVEを観た時から一番好きなファンクバンド。そのバンドのメインボーカルだったのがSteve Arrington。30年以上、来日を待っていた。…というか来日するとは思っていなかった。Johnny Winter初来日の時と同じ。今、生で彼のパフォーマンスを観れた事、あの声を聴けた事はミラクル。

8/21に大森In The Grooveのマスター、GMさんかメッセージが入った。
「S.アーリントンには驚いたね!」
なんの事だか分からなかったけど、それで来日が決まった事を知った。

FacebookやTwitterでは歓喜のメッセージが飛び交うとともに「集客は大丈夫なのか?」というコメントも多かった。どういうパフォーマンスをするのかも分からなかったし、彼が来日する事自体、ノーマークだったので情報が少ない。日本のFunk Funの間では、徐々にこの初来日情報が話題になっていった。そのうちに、YouTubeに最近のリハーサルの映像が上がったりして、良いパフォーマンスを期待できそうな雰囲気満載になってきていた。

■2015年10月20日(火) 初日の2nd Stageを観て来た。
初日1st Stageはお客様の入りがイマイチという情報がリアルタイムに流れて来ていたが、仕事で外せないので駆けつける事が出来ない。1st Stageから参戦している知り合いのおねーさんに
「分身の術を使ってでも盛り上げてくれ!」とメッセージしら
「任せておけっっっ!」という心強いお返事…。

2nd Stage前に会場に到着すると、Funk系ライブでお会いする方々が大集合な感じ。リチャードは初日の2nd Stageのみ参戦予定だが早々に予約したのでギターの目の前、最前列かぶり付きシートに着席。

チケットの売れ行きはいまひとつだったらしく、都内のソウルバーなどにばら撒かれたみたいで、招待券を持っている人もチラホラ。僕に下さいよ。
ほぼ定刻にバンドメンバーがステージに上がって来た。いきなり、Steve Arrington自身もステージ脇でスタンバイしている。来たっ!
ステージに上がったギタープレイヤーのDerrick Weemsに一言挨拶してがっちり握手した。彼とは2か月くらい前からずっとやり取りをしていた。
こちらから聞いていたのは「どんな曲を演るのか?バンドメンバーは誰が来るのか?Steveの調子はどうなのか?どうしてSteveと演奏する事になったのか?」などなど。
Derrickから聞かれていたのは「日本のファンの雰囲気はどんな感じなの?ビルボードライブ東京ってどんな所なの?着物を買って帰りたいんだけど高い?」などなど。
演奏前にがっちり握手できてお互い良かった。

そのDerrickのディストーションギターから演奏が始まる。最前列中央の3テーブルのみ最初から総立ち。
そして、いきなりSlaveの”Just A Touch Of Love”。MUGEN Blastersでも(一応)レパートリーにしている。Steveは声が良く出ている。良いじゃないか!
SteveはSlaveは去ってからソロ活動しているので「あまりSlave, Slave言うと嫌がる」という情報もあったのだが、Slave黄金期のメインボーカルだし、Steveの声が特徴的過ぎて他の人では…。
なので、1曲目が”Just A Touch Of Love”というのは期待できる。

2曲目はソロアルバムから”Nobody Can Be You”。イイ!とってもイイ!Steve Arringtonだ!

Steveの前には2本のブームスタンドマイクがあり、ステージ向かって左側のマイクはボーカルエフェクトを掛けて歌う用の専用マイク。足元にはDegitech VOCAL300のペダルが置いてある。

中央のマイクの右側にはティンバレス。Steveはもともとドラマーだ。Derrickとの話でも出て来たのだが、Funk系バンドではドラマー出身の優秀なリーダーが多い。
Maurice White (EW&F), Larry Blackmon(CAMEO), Frankie Beverly(MAZE), Phil Collins…

Slaveの“Wait For Me”をSteveが唄った時、身体を揺らしていたリチャードは動きが止まってしまった。発売直後にアナログレコードを買って、それから今まで何度も何度も聴いてきたアルバム”Show Time / SLAVE”。まさにこの声だ。30年以上経った今、生で体験できるとは思わなかった。感動してしまった。

1983~1986年頃(※)に赤坂ムゲンでSlaveを見た時は、Monster BassのMark Adamsのぶっといベースにノックアウトされて立ち尽くした記憶がある。Mark Adamsが亡くなった今、Slaveを諦めていたけど、Steve Arringtonの声で覚醒した。感動。
(※:赤坂ムゲンが1987年に閉店。Derrickによると、SteveがSlaveを離れたのが1983年。)

ソロアルバムからの”Way Out”や”Weak At The Knees”は出来も素晴らしく嬉しい。Derrick Weemsのギターソロもしっかりと長い。ギターソロが3コーラス以上(…といってもP-FUNKほど長くないのだが)については、今回の公演を観た人から賛否両論あるみたいだけど、これがFunk。もっと長くてもいい位だ。時間制限があるのもBillboard Liveなどライブクラブでのデメリット。近くで観れるのが最大のメリットだが、高いし本当はFunkを愉しむのには向いてない。

■Steve Arringtonが連れてきた今回のバンドはかなり良かった。
Steve Arrington (Vo, Per)
Derrick D-Rock Weems (Gt)
William Kurk (Key)
Michael Sterling (Ba)
Linard Stroud (Ds)
Laini Kerr Marisa (Cho)
最小構成のバンドだ。ホーンセクションは無い、コーラスも一人だけ。

Derrick WeemsのギターはFender Stratocaster + BOSS GT-10 + Fender Tube Amp。キレが合ってとても良いFunkバンドって感じのトーンだった。ギターソロで前に出て来た時にシールドがボリュームペダルに絡まって音量が下がってしまったり、後ずさりしながら定位置に戻ろうとした時にマルチエフェクターに突っかかってコケそうになったり、ディストーションサウンドの時にハウリングしたり…、いろいろあったが、とにかく弾くフレーズや音色が「ファンクバンドのギター」って感じが出まくっていて大好きだ。ちなみに、彼がLes Paulを使う際のマルチエフェクターはBOSSではなくLine6 POD HD500xを使っているらしい。

Michael Sterlingのベース、イイ。…なのだが、MUGEN Blastersのベースマンに洗脳されている事もあり、リチャード的には6弦ベースという時点で少し萎える。さらにSLAVE絡みとなると、やはり生Mark Adamsの印象が強すぎて…。でも、バンド全体のうねりは彼が出していた。ドラムとベースがFunkの肝だ。

Linard Stroudのドラム、目立たないがベースのMichaelと共に重量級のうねりを作っている。Less Is Moreなのだ。Steveを含めバンド全体が完全に彼のドラムに安心して乗っかっているという印象を受けた。彼はDerrickと一緒に5年前からSteve Arringtonのバンドに参加しているとの事だった。

キーボードのWilliam Kurk、メンバーの中で1番若いのではないか?Slaveの曲では弾いていない箇所も多いのだが、無駄な音を入れないところが良い。MUGEN BlastersでFunkにチャレンジしているリチャードにとってみれば、Slaveの曲をギター・ベース・ドラムだけで伴奏つけて形になる事にビックリ、衝撃でした。Williamは弾いていない時は楽しそうに身体を動かしている。ダンスとまではいかない、かと言って勝手にフラフラ動いているだけでは無い。しっかり振りをしている。こういうパフォーマンスがファンクバンドでは重要なのだ。

コーラスのLaini Kerr Marisaは笑顔がとってもCute。スタイルも「黒人のお尻っ!」って感じで迫力ある。部分的に「あれ?ハーモニーエフェクト掛けてるの?」って位、いい旋律をトレースしていた。バンド全体のアンサンブルの中に溶け込むコーラスワークに好感が持てる。バンドに乗っかっているコーラスではなく、完全にバンドの一員として一体化していた。

今回のSteve Arrington Bandはイイ。Guitar, Bass, Keyboard, Drums, Chorusの5人がバックを固める。当然ながら譜面台無し。足元にはセットリストの紙さえ無し。リハーサルしているね。

楽器プレイヤー目線で見ているとズレる所はあるけど、ファンクバンドって感じが前面に出ていた。リチャードが思っている理想形のファンク生バンドって感じ。MUGEN Blastersとしてもかなり参考になった。この楽器構成でSlaveの曲をカッコよく出来ちゃうんだから!

■とても満足度が高いReal Funk Live Showだった。
Showが終わった際、Derrickが「すぐに降りてくるから待っててくれ!」って言い残して楽屋に引き上げて行った。しばらく、Funkライブ仲間と興奮しながら歓談。本当にすぐにDerrickが戻ってきた。「一緒に写真撮ろうぜ!」って言ってきたので何枚か二人で撮って、それから周りのFunkライブ仲間に紹介してからが大変。彼は色々なファンと沢山一緒に写真を撮りたい人だった。とても人懐っこい。

今回の公演、Steveのパフォーマンスも選曲もバンドも、全て予想を超える大満足のSteve ArringtonのShowだった。こんな内容なら初日だけではなく、翌日最終日も観たかったな…。
初日2ndを観たFunkライブ仲間も、全員が口をそろえて「良かったねー」を連発。「えっ?何?リチャードは明日は来ないの?なんで?来なよ?鯉っ、いや、来いっ!」…って事で、帰り際に2日目2ndのチケットを追加発注。その価値はある。なので、サインの列には並ばず明日に掛ける事にした。この日は早く帰って自宅でお腹を空かして待っているネコ達にご飯をあげないといけないのであった。

■2015年10月21日(水) 最終日の2nd Stageも観て来た。
昼間、Derrickからメッセージが入る。彼が来日前から楽しみにしていた”着物”のお買いもの、Jimmyさんに連れて行ってもらって、無事に買えたらしい。リチャードには何も出来ないが、初来日のメンバーには出来るだけおもてなししたい気持ちでいっぱい。

2日目2nd Stage、開場時間の少し前にBillboard Live Tokyoに到着。初日を上回る知り合いの数。Funkライブで見かける人が大集合!な感じ。この時点でShowが盛り上がる事は確信できる。優しいお姉様達のおかげで、この日も前日と同じギターアンプ前の最前列テーブルに着席。

リチャードは昨日と同じMUGEN Blasters Tシャツを着て行ったので
「ちゃんと洗ったのか?」
「時間が無かったからファブリーズだけ」
「それならいいか…!」
というやり取りをしながら、いい匂いのするお姉様達に囲まれてポツンとお一人様参戦。両隣のテーブルも後ろのテーブルも、周りは全員知り合い。祐天寺のソウルバーOHIOのマスターがその様子を写真を撮ってくれた。

その後、何故か色々な人が写真撮ってくれた。

ファンクバンドFinalizeのバンマス、Yoshiさんが「1999年のSLAVEのライブDVDでベース弾いているのがMichael Sterlingだよ。」と教えてくれた。なるほど、家に帰ってDVDのパッケージを確認したらCreditに名前があった。1999年のLong BeachでのライブDVD “Live In Concert / SLAVE”、内容は「う~~~ん」なので2度と観る事は無いと思っていたが、もう一度だけ観てみようかな。それにしても、いつも思うのだが、Funk好きな人達の知識レベルは半端ない。勉強になります。

Showの内容は初日と同じ。
最前列テーブルの人達は最初から立ちっぱなし。キーボードのKurkがステージから写真を撮っていた。リチャードの赤いMUGEN Blasters Tシャツは映っているが顔は映って無い。わざと?

バンドの演奏が初日よりも格段に良くなっている。素晴らしいパフォーマンス!1曲目の”Just A Touch Of Love”の途中で2日連続で観ている人達は全員が同じ事を言い合っていた。「今日は更にいいねー!」。バンドメンバーが会場に慣れた、日本に慣れた、ってのが要因かもしれないが、昨日にも増してバンド感がある一体となった演奏だ。

少し気になったのは、Steve Arrington自身の声が初日の方が出ていた事。疲れが溜まっていたのかもしれない。それでも、2日連続で聴いている側からしても満足できるレベル。
普通、2日連続で観ると多少は冷静に観察できる部分があるのだが、このReal FunkをLiveで体感すると、浮遊感で身体を持って行かれる。

Slaveの“Wait For Me”をSteveが唄い始めた時、昨日同様に「あぁぁぁぁ」という幸せなため息が出たのだが、まったく同じタイミングで、隣の澤田さんが「この声だ!これじゃなきゃな!」と呟いていた。

2日目2nd Stageが終了後、サイン会の長い列が出来ていた。その列とは別にSteve Arringtonと写真を撮るための別の列も出来ていた。リチャードは写真だけ撮ってもらった。嬉しい。

本物のファンクをファンクバンドとともに日本に来てくれたSteve Arrington、素敵な時間をありがとう。
日本にはこんなにSlaveを好きな人たちが現存(?)しているなんて、嬉しくなってしまった。

そして…

こういうライブを体験すると、次のMUGEN Blastersのパフォーマンスは必ずバージョンアップする。今回はSteve Arrington Bandのメンバーから具体的な改善ポイントまで教えて貰ったし。ぐふふ…。

MUGEN Blasters、2015年ラストの東京でのパフォーマンスは、11/7(土)に大井町のシブヤ楽器 Space 428です。
生演奏のFunk Musicを楽しみたい方、コスプレしてダンスしたい方、ダンスミュージックの演奏に興味がある方、2015年MUGEN Blastersのライブを見逃した方、是非遊びに来てね。

11/7(土) シブヤ楽器 Funk Soul Night
16:40 Open
17:00 Very’s
18:20 MUGEN Blasters
19:40 Treasure Of SoulCharge

1,500yen + 1 drink 500yen
シブヤ楽器 03-3773-0131
〒140-0014 東京都品川区大井4-7-11

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