初体験! 浅草ロック座。

Posted by Richard Category: 2 Blog / ブログ Tag: ,

初めて浅草ロック座に行ってきた。日本では初ストリップ。

リチャードは何でも経験したい派なので「いつかは日本のストリップ劇場に観に行きたい…」と思っていた。
数年前にプロのダンサーの方と他愛もない会話をしている時に「MUGEN Blastersの様なバンドやってて、パフォーマンスやらエンターテインメントやらって言うなら、一度はロック座も観に行ってみるべきよ。設備は良いし、ショウとして楽しめると思うわ。」というアドバイスも貰っていたし。

2016年ゴールデンウェーク最終日の日曜日、ステージ衣装で有名な上野アメ横「上野屋」に行ってみた。MUGEN Blastersのメンバーもお世話になっているこのお店、実際に店舗に行った事が無かったので、見に行ってみたかった。行ってみた結果、いつも上野屋のサイトで商品を見たり、メンバーが実際にシャツを着たりしてるので、店舗に行っても新たな発見は無し。思ったより綺麗なお店だった。
で、何か物足りない気分で他に寄るところを考えていたら、浅草が近いし、一度行ってみたかったロック座へ行く事を思いついた。

アメリカで仕事がらみで何度か行った事はあるし、日本でも外国人の男性ストリップの店(J Men’s Tokyoではない)に行った事もあるが、日本に昔からあるストリップ劇場には行った事がないのでちょっと楽しみ。浅草ロック座は女性のお客様もいると聞いていたし、でもストリップだし、昭和な香り満載かもしれないし…。うーん、ワクワクしてきた。

浅草の六区は明治時代から歓楽街として栄えてきた地区で、六区という地名からロック座やROXが来ているのだと思う。
六区を訪れると、ホッピー通りは圧巻の光景だし、ドンキホーテがある交差点はさながらアミューズメントパークの一角の様な雰囲気。そのドンキホーテの隣のビル2Fにロック座がある。入り口には沢山の公演祝い花が飾られていた。誰かの特別公演中らしい。特別公演=通常よりも料金が高い、という事か…。まぁいいや。

躊躇なく階段で2Fに上がると狭いロビーに何名かのお客様がいて、高齢のもぎりの方が「そちらの窓口でチケット買って!カップル料金で1万円ねっ。」昭和な感じがしてきた。窓口に近づくと窓口内にいる高齢の方が間髪を入れずに「1万円っ!」と一言。払うと昔の映画館のチケットみたいなのをくれる。昭和だ。一般7,000円、シルバー料金5,000円、カップル料金なら2名で10,000円。
1日に5回、1時間40分のステージがあるらしく、着いた時は3回目のステージが始まって10分経過した頃だった。小さい映画館のロビーみたいなスペースに入ると奥にカフェカウンター(というか売店?)。何しろお作法が分からないので、もぎりのおじさんに「ここから劇場の中に入っていいの?」と聞くと「入って!入って!」。

劇場に入ってビックリ。
一人目の踊り子さんが花道に出てきて脱いでいく所だったのだが、それを見る前に劇場内が満員で立ち見まで出ている事にビックリ。ちょっとガラガラな雰囲気を予想していたのだが、特別公演中だからなのか?いつもこうなのか?沢山のお客様で劇場内が埋まっている。(後でネットで確認したら大入り袋が出たらしい。)
会場はまぁまぁ広くて(140名くらいは入れるらしい)立派なステージ。花道がぐいっーーーーっと突き出ている。
かなり照明に凝ってる。
変な匂いもしないし、会場内は綺麗にしてある。

暗い会場で空席を見つけて連れと座る。通路側のおじさんの前を通って席に座ったのだが、連れが女性である事をおじさんが気づき、チラチラ見ていた。やはり女性のお客様は珍しいのかな?…と思ったら、前の列は若い女性2人で来ているし、数組は男女のカップルだし、年齢層も色々。この雰囲気なら女性でも来れるね。

やっとステージに注目すると、一人目の踊り子さんが「がばーっ」っと股間の奥を見せてるところで、「あっ、丸見えなんだ…」と改めて思った。「あっ」が声に出てしまったのは内緒…。ポーズを取って見せているのだが、肉体が美しい。下の台がゆっくり時計回りに回っていて、そこで寝そべりながら、色々なポーズを取りながら、ポーズを維持するために多少足をプルプルさせながら…って感じ。紫やピンクの照明が妖しい雰囲気を盛り上げている。
何かのタイミングで会場内から拍手が沸き起こる。拍手が起こるタイミングはポージングした時だと思うのだが、キメッ!ってポーズの時だけ拍手している感じなのか?今一つ、お作法が分からない。
最初の踊り子さんを見ていて思ったのだが、全然いやらしい感じがしないな。僕だけかな?…というか、それでいいのか?
この雰囲気なら、この公演の最後まで楽しんで見ていけそうだ。連れも大丈夫そうだし良かった。

今回の公演は、踊り子さんが7人でそれぞれのソロステージと全員でのちょっとしたダンス&寸劇?で構成されているらしい。最後の娘が何か特別らしい。

現在の公演の出演者。
・武藤つぐみ
・小嶋実花
・白砂ゆの
・灘ジュン
・松嶋れいな
・ミス・トゥルース(一人だけ仮面をかぶっている)
・上原亜衣
これ以外にバックダンサーが4人いて、彼女たちは脱がずにダンスをするだけ。

各ソロパートでは3~4曲続けて踊るのだが、最初はコスチュームを着ていて、だんだん脱いでいく。どの娘もパンツを脱いだ後にそれを手首・足首・太ももなどに巻きつける。ステージにパンツを置いていかない様にする演出みたい。いくつかはお決まりのポーズがある様で、腹筋と背筋を鍛えていないと無理そう。人によって脚がプルプルするのも分かる。ソロパートではコスチュームが違うので、飽きることなく最後まで楽しめる。踊り子さん達は最終的には下着をつけていない状態なので身体のラインは矯正出来ない。誤魔化しが効かない自分の身体で勝負って感じ。みんな日本人体型だし。そんな中、灘ジュンさんの和な感じは美しかった。松嶋れいなさんは素晴らしいプロポーションで、凄~いと思いながら見ていた。妖艶さを醸し出していて、唯一、エッチな気分になる要素を感じがした。他の公演も見てみたい。

途中、場内アナウンスが流れて10分間の休憩。その間、ステージに映像が流れてお客様を飽きさせない様にしていているのだが、1時間40分のステージで10分間の休憩は必要なのか?
休憩時間中に流れているその映像、踊り子さん達の映像を交えてPrinceのバットマンが流れた!そして最後に「Prince R.I.P.」の文字。まさかここでもプリンスに会えるとは思わなかった。

何故仮面なの?って疑問だったミス・トゥルースさん、天井から吊るした布を使っての空中パフォーマンス「エアリアルシルク」をする人だった。「本当はエアリアルシルクのパフォーマーだけど何かの理由でやっているんだろうな。本当はストリッパーではないので顔を隠しているのか。」と勝手な想像をしながら見ていた。ストリップ劇場なので、全身アミアミのコスチュームではあるものの、当然、彼女も見せていた。そこには視線が行かない位アクロバティックな演技だった。

寸劇みたいな所で自己紹介的に各踊り子さんが声を出す所がある。声が通る人と全くな人が居るのも興味深い。そもそもダンスと演技のレベルは、これだけエンターテインメントが溢れている世の中においては???なレベル。バックダンサーの4人は多分もっと踊れるんだろうけど、本気出しちゃうと踊り子さんと差が付き過ぎちゃうんだろうね。それでも、これが「踊り子さん+ストリップ+ロック座のハコ」というパッケージになった公演として楽しめる。ライブ感があるから好き。DVDやYouTubeなどネット上の映像をPCやスマホで“見る”のと生のパフォーマンスを近くで観るのは大違い。

楽しみをさらに盛り上げてくれたもう一つの要素はお客様。常連さん達の拍手・花束を渡し・テープ投げ。花束を渡して良い娘とステージ構成上渡しちゃダメな娘が決まっているらしく、それは公演前に説明がある。(3回目公演を観終わった後、4回目公演の説明だけを聞いた)
最高に素晴らしいのが紙テープ。もう演出の一部なんじゃないの?ってくらいバシッと決まっている。プロだ。ステージ前方の左右から、同時に客席に向かって投げたり、ステージ中央に向かって左右から同時に投げたりするのだが、左右の人の息がぴったり。投げたテープが照明に映えてカッコ良くて、更にテープが着席しているお客様スレスレまで飛んできたと思ったら、パッと引いてお客様には一切当たらない。実は公演の中で一番スキルを感じたのがこれだった。公演後のロビーで、投げたテープを小型モーターで巻き取って次の公演に備えている叔父様方を見かけたのだが、普通のおじさん達だった。

劇場設備としては、客席は何処に座ってもステージを近くに感じられる距離で、この空間は好きだな。椅子も映画館の椅子みたいな感じ。
音響はかなり良くって、重低音が出た時に微妙に何かがビビっているのが残念。アコギの音なんかは生々しくって良い音してた。公演最後の方ではRound About / Yesが流れてびっくり。これで踊るって…。編集はアレなのだが、イイ音で鳴っていた。
照明はピンクの使い方が参考になった。(何の参考だっ!?)
ステージ奥の中央に巨大なミラーボール。これが縦に回転する。迫力ある。

後で分かったのだが、ここのシステムとしては、一度入場したら入れ替え制では無いので1回目公演から5回目公演全部見ても良いらしい。外出してからの再入場も可能。常連さんならではの楽しみ方もあるっぽい。普通の公演の時にまた観に行ってみたいなと思ったのだった。あー、楽しかった。

浅草ロック座での生パフォーマンスが気になっている人、時期によって公演内容が違っているのも含めて、きっと楽しいですよ。

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