洋楽ファンクの歌詞を探す方法

1970年代~1990年代のファンクをカバーするMUGEN Blastersの悩みの一つが「カバーしたい曲の歌詞が分からない」って事。ファンク好きならまだしも、普通の音楽ファンが知っている曲は、殆ど演奏しないので、歌詞を入手するのに苦労する。普段、どうやって歌詞を用意しているのかを紹介。

MUGEN Blastersでは、80%はオリジナルのスタジオ録音の音源をベースにカバーするので、その場合の探し方。上から下の順番で実行していく。

1.CD, Analog, DVDから情報を得る。
カバーする曲は、基本的にはリチャードがCDかレコードで所有している。なので、アルバムジャケットの裏側、見開きジャケットの内側、内袋、ライナーノーツに歌詞が載っている場合はラッキー。どうしてもレコード自体の入手が困難な場合でも、ジャケット写真がInternet上にある場合もある。カバーしたい曲を他のアーティストがカバーしている場合、そちらのCDやレコードに歌詞がある事もある。歌詞が欲しいだけの為にわざわざ国内盤を買い直して、「ライナーノーツとして文章は書いてあるけど歌詞は載っていない」時には、怒りでプルプル震える。

2.ネットで歌詞を検索する。
基本はこれ。例えば「Just a touch of love / SLAVE」を調べたい場合、GoogleやYahooで「” Just a touch of love” slave lyrics」と入力して検索する。” ”で囲まないとそれぞれの単語で検索してしまうので効率が悪い。Yahoo知恵袋などで歌詞を聞いている人もいるので、回答済みであれば使える可能性が高い。
YouTubeで曲を検索して「キャプション」を選択してみる方法もある。字幕表示させてみるという意味だが、ごくたまに字幕で歌詞を確認できる。ちなみに、この方法で必要としている歌詞を入手できた経験は無い。

3.iTunesの曲のプロパティを確認する。
リチャードはCDからiTunesに曲を入れて、それをiPhoneに転送して聴いている。iTunesで曲のプロパティを見てみると、たまに自動的に歌詞が入っている事がある。
ラッキー!
確率は高くないし、入っていても定番曲である事が多いが、確認してみる価値はある。
別ツールで歌詞を集めてくれる「Lyrics Master」というツールもあるので、これも使えれば便利だと思っている。あまり期待していないので、まだ使ってないけど。

4.カラオケに無いかを調べてみる。
カラオケは洋楽モノも多いので、そこにあればラッキー。必ず歌詞がある。2009年にファンク定番曲の「Kickin’ Back / L.T.D.」をカバーしようとした際、上の3つの方法では発見できなかったが、このカラオケ作戦で歌詞を入手できた。今はスマホでMovie録画すれば何度でも見れるが、当時は何度もカラオケでKickin’ Backを入れてノートに書き写した。遠い目。
変化球として「YouTube + Karaoke作戦」もある。例えば、YouTubeで「”For The Love Of You” KARAOKE」で検索すると、歌詞を入手できる。

ここまでの方法で歌詞が見つからない場合は、本気で気合をいれて掛かる必要がある。さー大変。

5.自分で聞き取る。
リチャードはこれが多い。やっているうちに聞き取れる単語は増えていくのだが、ファンク系は発音も難しいしスラングも多いし、限界がある。聞き取ってメモった歌詞はブラッシュアップしていく事が必要だ。でも、MUGEN Blastersで演っている曲の20~30%はこのパターン。
「Fellas」なんて単語自体を知らないと聞き取れないよ。

6.英語が得意な日本人に聞き取ってもらう。
自分で頑張って聞き取ったうえで、Native並みの英語力をもつ知人に泣きつく。MUGEN Blastersでは2回、この方法を使った。自分で聞き取ったものがブラッシュアップされる。お願いした方はファンクに精通している方だったが、それでも「この曲は難しいねぇ~。全部は分からない。」と言われてしまう。そもそも、MUGEN Blastersはレパートリーやセットリスト非公開なので、人に聞いてしまう時点でかなり切羽詰っている。Rose Royceの歌詞はこの方法を取った。

ちなみに「英語が得意な日本人」の意味は、日本語Nativeな日本人だが、アメリカ文化に精通していて、実際に向こうでも英語で普通に生活出来てしまう英語力レベルを指している。外資の会社で英語を使って働いている日本人で履歴書に「Native Japanese & fluent English」と書いてあっても、そのレベルではダメ。会社で使う英語力ではファンクは聞き取れない事が多い。

7.英語がNativeな人に聞き取ってもらう。
英語圏で育った人(日本人でもOK)に聞いてしまう。知人にそういう人がいて、頼める状況であれば、、、という事だが。歌詞を取るのは面倒な作業なので、余程仲が良い関係でないと頼みづらい。
リチャードが自分で歌詞を取る作業をするのは電車で移動中が多い。どうしても分からなくて「うがぁぁぁぁ~」となっている時に、駅のホームで電車を待っているブラザー(全然知らない人)にいきなり声を掛けて「ねーねー、これってなんて言ってるの?」と聞いた事がある。2回やった。こわいよー。

8.アーティスト本人に聞く。
Internetが発達した今だから出来る事なのだが、その曲をレコーディングしているアーティスト本人に「歌詞を教えて下さい!」とメッセージを入れる。Pointer Sistersの曲でこれをやった。返事は来なかった(泣)。
歌詞ではないが、Active Forceのオリジナルメンバーに「どういうグループだったのか?」をメッセージで質問した際、ガッツリ返信をくれた時は最高に嬉しかった。

9.歌詞をブラッシュアップする。
アルバムから入手できた歌詞であっても、実際には微妙に違う事もある。DVDやYouTubeで見つけたライブパフォーマンスをベースにカバーする場合も、オリジナルのスタジオ音源と異なる歌詞を歌ってる事もある。なので、入手したり聞き取ったりした歌詞は、ブラッシュアップしていく事が必要だ。
どう考えても繋がらない・おかしな単語が含まれる部分の前後の文章を切り取って、そのセンテンスをネットで検索する。すると、違和感がある単語は「ホントはこうじゃね?」的なアドバイスが表示されるので、それを使って歌詞を完成させていく。L.A. Connectionの歌詞はこの方法で完成させた。

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