今週に迫ったRufus @ Billboard Live

いよいよRufusのビルボード公演が近づいてきた。
2012/9/12(水) Rufus featuring Tony Maiden, Al McKay, Leo Nocentelli
~Guitar Funk Explosion~ ファンクギタープレイヤー3人の競演。

2012/9/13(木)にはRay Parker Jr.も加わる。Funk Guitar4人の競演。

このルーファスというバンド、歴史は古くて今回来日しているケビン・マーフィー(kb)がオリジナルメンバー。トニー・メイデン(Vo, Gt)はオリジナルメンバーでは無い。赤坂MUGENにハコバンとして来ていた1980年代にはChaka Khanは既に脱退してソロになっていた。良い曲がたくさんあるが、Stevie WonderやRay Parker Jr.の作曲したものもヒットに含まれている。

という訳で、様々なメンバーや作詞作曲家が絡むルーファスなので、誰かがいないと「ルーファスじゃない」という話しではないのだ。シャカ・カーン脱退後のルーファスのアルバムも、カッコいいファンクで良い曲が多い。個人的にはその頃のアルバムの方が「Funk Band」って感じで好きだったりする。

ルーファスは2008年から1~2年に1度くらいの割合で来日公演をしてくれている。毎回、ゲストを連れてくるのだが、今回の企画は「ファンクギター祭り」って感じ。
日本ではRufusやTony Maidenの知名度が低いせいか(チケットが高すぎるせいもある)、まだチケットが余っているが、Facebookなどでは、世界中のファンク・ファンが今回の組み合わせを羨ましがっているのだ。これを機に、スケジュールが合えばアメリカでも演るんじゃないかな?

なにしろ、Billboard Liveでの公演なので、1時間強のステージと短いのが残念。さらにファンクギターの大物が3~4人もいるので、ちょっと詰め込み過ぎ感があるという贅沢な悩み…。
ギター・プレイヤーに絞って書くと、Leo以外は全員リチャードのヒーローだ。

Tony Maiden(トニー・メイデン) 1949 / Los Angeles

Rufusのボーカル・ギター。最初に観たのは赤坂ムゲンだったかな。釘づけです。
何しろ弾いている姿が格好いい。ステージ上で良く動く。
スネアのタイミングにアクセントつけてリズムを刻んでいくタイプで、コードばかりではなくサブメロディを弾く事も多い。
親指と人差し指で奏でるリズムギターの切れが凄い。
ピックはミディアムのナイロンピックだが、指弾きのリズムギターが凄まじい!
https://www.youtube.com/watch?v=uhnyrFveHiM&feature=relmfu

Tonyはツインギターでの演奏も多く、ルーファス初心者御用達のライブアルバム「Stompin’ At The Savoy / Rufus & Chaka Khan(1982)」では、David Williamsとのツインギター。「The Isley Brothers Live / Isley Brothers(1993)」のライブではErnie Isleyとのツインギターだった。

長くMoonのテレキャスターを使っているイメージがあるが、最近は毎回とギターを替えてくる。来日後のリハ画像を見ていると今回はEpiphoneのセミアコ ES-335 proを使っているみたい。う~む、個人的には音質面からMoonにして欲しい。
常に薄くコーラスを掛けている。
最近はBOSSのマルチを使っているが、これもイマイチ。音が引っ込んじゃうんだよね。

Al Mckay(アル・マッケイ) 1948 / New Orleans

The Watts 103rd Street Rhythm Band、Earth, Wind & Fire、Al Mckay All Stars、など
左利き。がに股で弾く。
アース・ウインド・アンド・ファイヤーの中期までのグルーヴを創り出していたギタープレイヤー。ピックを使って、グリップした形でコードを押さえてぐいぐいリズムを引っ張っていく。最近ではAl Mckay All StarsでEW&Fの曲を演奏しているが本家より数段上の演奏力。素晴らしい。
ハムバッキング・ピックアップが付いたビンテージテレキャスターかGibson ES-335を使っている事が多い。Alも常にコーラス掛けてる感じ。

Alもツインギターでの演奏が多く、EW&FではJohnny Grahamと、Al Mckay All Stars(初期)ではBruce Conte(Tower Of Power)との演奏が素晴らしかった。曲はじめでスネアのタイミングにアクセントつけてリズムを刻んでいくのがわかる。

https://www.youtube.com/watch?v=i_RLbqtQuQs
ある意味この時の組み合わせも夢の共演だ。4:30からのギター祭りはたまらんっ。特にBruce Conteは、あのGibson LesPaul Gold Topを使ってる。Alの帽子がキングスライムを想い出させる…(笑)。

Leo Nocentelli(レオ・ノセンテリ) 1946 / New Orleans

正直、今回の公演のメンバーに加わるまでMetersのギタリストって事くらいしか知らずノーチェックでした。
New Orleans Funkの元祖?と言われるMeters(ミーターズ)のギタリスト。最近のアルバム「Nocentelli Live In San Francisco / Leo Nocentelli」を聴いてみたが結構カッコいい。
Gibsonのセミアコを使っていて、ソロを弾き出すと長いタイプなのかな?
あまり聴き込んでいなかったから、まだまだ研究不足。
なかなか良いYouTubeネタが無かった。CDで聴くと泥臭いけど切れの良いリズムを叩きだす。

Ray Parker Jr.(レイ・パーカー・ジュニア) 1954 / Detroit

Stevie Wonder, Herbie Hancockでのギタープレイも有名だが、自分のバンドRaydioでのファンクサウンドがカッコいい。その上、歌まで上手い。エロい。リズムギターはキレがあって、グルーヴがあって、跳ねている。
1970年代後半から1980年代のクロスオーバー・フュージョン・AOR・ブラコンのアルバムにたくさんクレジットされていた。「Captain Fingers / Lee Ritenour(1977)」のSpace Glideのリズムギターなども彼らしくで大好き。
Thinのピックを使っているが、近年は指弾きが多くなってきている。
エフェクターは歪みとディレイくらいか?
アンサンブルに合わせて音数は多くない。
この映像が彼らしくて、お得意のフレーズもあって分かりやすい。
https://www.youtube.com/watch?v=nyc6KSplXU4
もともとLesPaul使いだが、最近はCheryl Lynnのバックで観た時はストラトを弾いていた。

以前書いたRay Parker Jrの記事。
https://www.mugenblasters.com/2012/07/19/ray-parker-jr/

今回のリズムギター3人衆(9/13は4人衆)は全員が切り込んで来るタイプ。
ただのJamにならない事を祈るのみだ。

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