Graham Central Station @ ビルボード東京 2015/11/10 2nd

Larry Graham and Graham Central Station Live @ Billboard Live Tokyo

2015年11月10日の初日2nd Showに参戦してきた。前回が2014年5月なので1年半ぶり。最高に気持ちの良いファンクベースのシャワーを浴びた!
来日初日の公演だからか、いつものFunk系ライバー仲間がいない。皆、最終日2nd Stage狙いみたい。
今回も良い整理番号が取れたので、ラリーグラハム正面最前列に座る。同席は対バン仲間。隣のテーブルにはFunkライバー仲間。早速、大森 In The Grooveのマスターの話題で盛り上がる。

いつもの様にラリーのエフェクターボードを確認すると、
「あれ?Jet PhaserもMu-Tronもなーい!!!」
という事で今回もエフェクターボードの写真を撮った。

Roland Jet Phaser AP-7やMu-Tron Octave Dividerが無くなっている。

Jim Dunlop 105Q Cry Baby bass wah → Danelectro DD-1 Fab Tone → Loud Electronics Morphine Dream → MXR M288 Bass Octaveの順番。電源はPedal Trainの裏側に設置されたVoodoo Lab Pedal Power 2。パッチケーブルは、相変わらずオマケで貰った様なイエローやグリーンの安物であろう物を使っている。チューナーもボードに転がっているが繋がっていない。ラリーのMoonベースのヘッドにクリップチューナーが付いている。

ビンテージエフェクター、ついに最新のものに入れ替えたのね。Fab Toneのみは健在。2014年5月に来日した時との主な変更点は下記の通り。

Roland Jet Phaser → Loud Electronics Morphine Dream
Mu-Tron Octave Divider → MXR M288 Bass Octave

開演を待つ間、Funkライバー仲間が情報をくれた。
K氏「今回はBiscuitが来てないんですよ。」
リチャ「えーーー、そうなの?知らなかった。」
K氏「代わりにShelbyが来てる。Princeがプロデュースした彼女!」
リチャ「しぇるびぃ?どんな顔の人だっけ?」
K氏「スキンヘッドの…」
リチャ「あーーー!知ってる!そうなの?」

…というわけで、かなり期待できる。Shelby J.は初来日なのでは?これは楽しみだ!(ちょっとだけ「だったらMimiさんを連れて来てよ!」と思った)

2015年のGCSメンバー
Larry Graham(Vo, Ba)
Dellena Graham(Vo)
Wilton Rabb(Gt, Vo)
David Council(Kb, Vo)
Jimi McKinney Jr.(Kb, Vo)
Brian Braziel(Dr)
Shelby J.(Vo, Per)

開演直前、スタッフがラリーのAguilar製ベースアンプのStandbyスイッチを入れる。ドラムセットの前、左右にベースアンプが設置してあるのだが、右側のアンプからのみ「ジーーーーー」とノイズが出てる。スタッフは何もしなかったので、既知の問題ですぐには直せないのだろう。

定刻から10分遅れてBrian Braziel (Dr)が最初にステージに上がり、残りの楽器隊もステージに。
Wilton Rabb (Gt)は、今回もまた抜けの悪いStratocasterをご持参。前に使っていたStratocasterは日本には持ってこないのかね?ペダルはBOSS ME-50マルチエフェクター。アンプはFenderのチューブアンプ。

楽器隊が演奏を始めてしばらくすると右側の階段からShelbyが降りてくる。スキンヘッドにはスワロフスキーみたいなのを貼っている。迫力ある。

目の前のAguilarのベースアンプから「プゥーン」とドデカいベースの音。ラリーの姿はまだ見えない。客席2階、左側の階段からラリーグラハム登場!

「プップップゥ~ン ププ プププゥ~ン プンッ」のいつものフレーズで存在感MAX!白い衣装に身を包んだラリーはサングラスをしていて、その奥は可愛いお爺さんの目だ。(←前回と同じコメントだ)

ベースの音質。今回の公演は、ここが大きく違っていた。
ベースの音がイイ、、、というかアクティブの音、、、というか音の粒が揃っていて塊で直撃してくる、、、というか、音量という意味ではなく「ベースが鳴っている時に静か」という印象。

前回まではベースが鳴っている時にザラザラした感じのノイズが混ざっている印象なのだが、今回は滑らか。江川ほーじんさんの音を想い出した。コンプレッサーは掛けていないと思うが音の質がそれに近い印象。多分だけど、エフェクターを新しいのに変えて、バイパス音が良くなった気がする。他の人よりはデカ目の音量だけど全く気にならない。
True Bypass効果、恐るべし。

コーラスのShelby、彼女の参加でバンドの印象が少し変わった。
まだ曲に慣れてないのがバレバレだが、ソウルフルなイイ声。リズムもイイし立ち振る舞いにも華があるね。ギャラの面で折り合わないかもだけど、Biscuitより全然良い。

ステージ上で
Shelby「今回だけ?」
ラリー「今回だけ」
みたいなやり取りをしていたけど、どうなるかな。

Shelbyが歌う I Can’t Stand The Rain、今までで一番良い出来だと思う。

アコースティックファンクの在り方が参考になった。
今回はアコギとOvationのアコースティックベースがステージに置いてあって、途中で2曲ほどアコースティック・ファンクが披露された。これがかなり素敵だった。
クラブ公演でアコースティックファンクなOle SmokeyとTell Me What It Is を聴ける幸せ。

ステージ全般でも、アコースティックファンクコーナーでも、ドラムのBrianは叩き過ぎ。うるさい。ドラムがシンプルになれば、もっと歌やベースが活きてくるのに…。

ラリー本人はベースプレイもボーカルも衰えが見え隠れしていて心配。4フレット分スライドして音を出すフレーズ、殆どが2フレット分だけのスライドになっていた。たまに思い出したように4フレット分をスライドさせる。It Ain’t No Fun To Meの出だしのシャウトも声を出してはいるけど、かなり短くなってしまった。
もうすぐ70歳、来日して1日に2 stageだから疲れるのは当たり前。くれぐれも無理はしない欲しい。

MCの際に観客から「Powやってー!」と何度も言われてドラムとベースで1コーラス披露してくれたが、個人的には調子のイイ時に自らやってくれるだけで十分。ラリーグラハムは優しいので応えてくれはしたが、GCSのライブでは基本 Powはやらない。聴けたらラッキーくらいに思っておいて、あまり求めないで欲しいなぁ。

アンコールでは前回同様に1999とHigher。

ラリーの奥様 Dellena Grahamがラリーの耳元で「観客をステージに上げていい?」と聞いて、リチャもステージに上がった。ラリーの後ろ、ベースアンプの10cm前に立てる幸せ。
いつもの様にステージに上げた観客15人くらいを残して、メンバーは控室に戻って行った。
1時間15分のステージにアンコール2曲。最終日の2ndはさらに盛り上がるんだろうなー。

公演終了後にスタッフにLarry Grahamの新しいペダルボードについて聞いた。
リチャ「(Loud Buttonを指差しながら)このペダルは何っ?Jet Phaserは使わなくなっちゃったの?」
スタッフ「Loud Button Electronics Morphine DreamはRoland Jet Phaser AP-7の代わりだよ。」
リチャ「これはカスタムメイドなの?」
スタッフ「Loud Buttonに連絡すれば君も購入できるぜ!」
リチャ「もうMu-Tronは使わなくなっちゃったの?」
スタッフ「あれは古過ぎるから使わなくなったとラリーが言っていたよ。家に置いてあるらしい。」
Larry Grahamのベースの音、進化していた。70歳を目前に更に変わっていく。

もう1度、観れるだろうか?
また観たい!

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