Fabio Hager Sexteto (ファビオ・ハーゲル・セステート)

最近、ファビオ・ハーゲルの曲をよく聴いている。

Fabio Hager Sexteto (ファビオ・ハーゲル・セステート)
アルゼンチンタンゴを演奏する6人編成(セクステット or セステート)の楽団。ファビオ・ハーゲルはBandoneon(バンドネオン:アコーディオンよりややこしいヤツ…)奏者で、日本でのセールスが良い人らしい。Bandoneon奏者としてはÁstor Piazzolla(アストル・ピアソラ)が有名だが、1992 年に亡くなっている。Fabio Hagerは日本だけで有名になっている訳ではなさそうだが、アルゼンチンタンゴもBandoneonも詳しくないリチャードとしては、彼がどういうポジションの人なのかは分からない。
勝手に想像すると、「タンゴの曲を力強さを残しつつ今風でポップな感じにアレンジして自ら演奏しちゃうタイプ」かな?

最近の演奏を聴いてみると…、Piazzollaなどの重厚さはあまり無くて、少しポップなアレンジなので、解りやすい。アルゼンチンタンゴ初心者でも聴きやすいし愉しめる。かといって、クラブとかで大音量でかかってそうなGotan Projectの様なエレクトロ・タンゴではない。

ちなみに、この楽団にはギターは入っていないが、アルゼンチンタンゴでもギターが入る事がある。リチャードは、Roberto Grela (ロベルト・グレーラ) がお気に入り。初心者なので掘り起しが足りないのだが、今のところ圧倒的にこの人の音色とノートが好き。リズムを刻むギターでもファンクギターとは全くの別物。だから聴いていて楽しい。

縁があってFabio Hagerが作曲したEncanto Rojo(エンカント・ロホ)という曲を何度も聴く機会があるのだが、この曲がボーナストラックで入っているアルバム「Dramatic Tango / Fabio Hager Sexteto」はアルゼンチンタンゴを聴いた事がない方にもお勧め。全曲良いのだが、映画「Scent of a Woman(セント・オブ・ウーマン/夢の香り)」でアル・パチーノがタンゴを踊るシーンで有名な曲「Por Una Cabeza(ポル・ウナ・カベーサ)」も入っている。映画全体も面白かったけど、レストランでの突然のタンゴダンス、素敵なシーンだった。

アルゼンチンタンゴの曲は、FunkやSoulなどブラック系ダンスミュージックと違って、テンポが一定ではない事が多い。その部分ではJazzに似ているかな。更に、アルゼンチンタンゴのダンスのリズムの取り方は、16 beatや8 beatに合わせて行くブラックミュージックとはかなり異なる。アルゼンチンタンゴの場合、Beatの点にピシっと合わせるというよりは、その曲のテンポに「ふわぁ~ん」とのっていくというか、なんというか…。
アルゼンチンタンゴはペアダンスなので、(主に)男女が「ふわぁ~~ん」と艶やかに舞う。エロい…。

ナマで本場のアルゼンチンタンゴを聴いてみたい、それに合わせてプロのタンゴダンサーが踊っているところもナマで観てみたい。
…と思っていたら、2018年1月~3月にFabio Hager Sextetoが来日公演があって日本全国を回る模様。ダンサー4組も出演。そして、チケットが適正価格。東京・神奈川会場でS席6,500円。ビルボードライブ東京、ブルーノート東京、ウドー、その他が招致するRock, Soul, Funkなどの外タレライブのチケットと比較して好感を持てる。

「何かおかしい」と思ってたら、民音って創価学会だったのか。だから、毎回席が埋まるのか。うーむ。コンサートに行ったら関係者だらけって不気味だ。日本でタンゴが人気とか海外に伝わっていたら勘違い甚だしいという状況なのか。タンゴ好きが沢山集まるコンサートになるといいなぁ。

ところで、楽団メンバーやダンサー達、2ヶ月近く日本に滞在するみたいだけど、という事はこのコンサート以外にも何処かに出没してミニライブやらレッスンやらありそうですね。

『ドラマチック・タンゴ「巨匠(マエストロ)の魂』
(最初はイベントサイトのリンクを付けていましたが、創価学会と分かったので削除しました)
出演
Fabio Hager Sexteto
ファビオ・ハーゲル(バンドネオン・リーダー)、
ハビエル・ウェイントラウ(第1バイオリン)、
ダミアン・ゴンサレス・ガンテス(第2バイオリン)、
フリアン・アレジャーノ(チェロ)、
パブロ・アラウーホ(コントラバス)、
フリアン・カエイロ(ピアノ)

シンガー
Fernando Rodas(フェルナンド ロダス)

ダンサー
Agostina Tarchini & Axel Arakaki (アゴスティナ・タルチニ、アクセル・新垣)※
Lucia & Nicolas(ルシア、ニコラス)
Rocio & German(ロシオ、ヘルマン)
Constanza & Gaspar(コンスタンサ、 ガスパル)

(※)アクセル・アゴスティナのペアは2017年 タンゴダンス世界選手権 ステージ部門チャンピオンで、新垣さんは市川在住(?)の模様。凄いじゃないか。

関連ブログ
2018年 Fabio Hager Sexteto Japan Tour 初日を観に行ってきた。 2018年1月24日
https://www.mugenblasters.com/2018/01/24/2018-fabio-hager-sexteto-japan-tour/

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